空いた両手がふさがらない

カフェインで目を醒まし、アルコールで眠る

地方の閉塞感

 地方のうんざりするところは、単に煌びやかでなさとか不便さだけでは説明がつかない。リモートワークが進んでいる昨今、賃貸は比較的安くて車があればなお良くて、買い周り品に関してはオンラインショッピングでだいぶ解決するだろう。思うに若者に何ら得がない、地方の封建主義的な考え方がだいぶ愛想を尽かされているのだろう。人間に魅力がないことを街に魅力がないことへ論点をすり替えて街おこしなどしていても、人間は集まらなさそうに思う。
 どこどこの病院の○先生が素晴らしい・どこどこの子息は××大学に進学した・○歳で結婚した・高級車を買ったといった高齢者世代の鉄板の狭くて浅い噂話には品がない。親族の集まりでは嫁・姑が甲斐甲斐しく世話をしているのが常である。地方ではよくある屁理屈のような医学部>>東大信仰も伊達ではない。*1

 地方民にとっては驚くべきことに学歴と幸福度に因果関係はなくて、人に優しくできる人から順に人に優しくされて幸福になっていくと思う。家庭ではどうすれば人は人から優しくされるのかを教えて差し上げるべきなのではなかろうか。

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葉っぱ




*1:我が家の家系も例に漏れず、一族に医療関係者がいたわけでもないのに、医者は裕福な暮らしをしているという伝聞レベルの妄執に取り憑かれていた。家庭内では圧をかけられて育ち、後遺症としてたいそう窮屈な人間になったと思う。