空いた両手がふさがらない

カフェインで目を醒まし、アルコールで眠る

柔軟な社畜

 引っ越して部屋の片付けを進めた。旧居の退去立会い、運転免許やマイナンバーカードの住所変更、大型配送の受け取りが済んだ。まあまあ綺麗に部屋を使えていたからか、立会いでは規定の清掃代以外は請求しないとのことだった。前の狭い部屋でどうやって生活していたのか思い出せないくらいにいまの部屋は広い。家に帰ると仕事の疲れがしっかり取れている。夜、クラフトビールを1缶飲む晩酌が最近の楽しみとなった。モバイルプロジェクターが欲しい。自炊の頻度をあげていきたい。

 いい意味で仕事が忙しい。忙しく過ごしていると心地よい疲労に追われる。20代前半の暇な時間に悩んだり考えたりしたことを何も考える時間がない。仕事の裁量があるという感覚があり、多少の困難例も解決できるようになる。残業になることはあっても以前ほど大変と思わなくなってきた。
 仕事を選り好みせず、資格マニアにならない。文句も言わず、必要とされる役割に没頭する。質を保ったまま、効率的というより反射的に仕事ができてくると自分が楽になる。能ある鷹は爪を隠すという。いなくなると困ると思われるくらいの働きができていれば、自ずとどこに転職するときでも引くて数多になるのではなかろうか。清濁合わせ飲み、お給料を貰いながら虎視眈々と逆襲の機会を狙う。柔軟な社畜になりたい。

 

ブルーボトル