空いた両手がふさがらない

カフェインで目を醒まし、アルコールで眠る

息抜きにも効率の良さが求められている

 今月も仕事が忙しかった。自分の仕事が詰まっているときに同僚上司が有給でいなかったり、子供の発熱で同僚が急に遅刻早退したりしてカバーに入る分、急にその日の仕事が倍増して予期せぬ残業になっていた。有給休暇はだいぶ余っているのでたくさん使っていきたい。真面目であるほど損をし、自分本位でないと生きにくい世の中である。
  いまの職場とは別のところの面接を受けたとき、しつこく休日の息抜きについて訊ねられた。休みの日に自炊する、本を読むなどと軽い感じで答えていたら他にはとしつこく追求された。あのときはそういう圧迫面接なのかなとでも思っていたが、感情労働になるような仕事を続けるためには息抜きの仕方が多いに越したことはなくて適正と関係するのかもしれないと思うようになった。矛盾するようだが息抜きにも効率の良さが求められている。
 (映画)すずめの戸締り;を観た。震災を機に孤児となり親戚に育てられた主人公女子が少し不思議な体験を伴いながら日本を縦断してアイデンティティを辿る冒険をするという話だった。旅の相棒になるハンサムな青年が早々に椅子に変えられてしまうところは御伽話らしい。ネットではあまり肯定的な評価を見かけなかったが無難におもしろかったと思う。この映画を観ると明日から旅にでも出たくなる。余談だが映画を観ていると全く関係ないことを色々考えてしまい、細部は覚えていないことが多い。

 無印良品の黒の化繊パーカーを買った。通勤のときによく着ている。キングジムの折りたたみの鞄スタンドを買った。仕事から帰ってきて鞄や買い物袋をがさっと定位置に乗せると床に散らかさなくて済む。水筒とタンブラーをいつも持ち歩くので、ジップで蓋が閉まる小さい手提げを買った。仕事用の荷物と水分は分けて持ち歩くほうが肩が疲れにくい。
 地図を見ながら歩くとき、地下鉄ホームから十字路に出ると一瞬で方向感覚がなくなる。

金網