空いた両手がふさがらない

カフェインで目を醒まし、アルコールで眠る

映画とホテルステイと冷遇されている職業

 夏へのトンネル、さよならの出口なるアニメ映画をみた。やはり真剣にみたい映画は1人でみるに限る。単巻ラノベが原作で、爽やかなタイムリープのボーイミーツガールSFだった。また久しぶりの連休と都割を利用して気になっていたゲストハウスに泊まってみた。部屋は簡素だけどさびれたビジネスホテルよりよほど清潔感があって、ラウンジのカフェ&バーもいい雰囲気で気に入った。自宅で休みの日にぼんやりしているとだらけてしまったり、むしろどうでもいいことに熱中して時間が溶ける。ホテルステイでいつもと違う環境で寝てのんびりした朝の時間をしばくのはリフレッシュになった。

 最近、平日でも休日でも1日が短く感じる。今日はこれを必ず勉強するとか今日は必ずこれを消化するというように、1日の目標があると忙殺されにくいのだろうか。本当は2日働いて2日休むみたいな生活が理想かと思う。組織が労働者に求めるニーズを考えるとなるべく振られた仕事は断らないべきで、個人のニーズとしては定時で帰りたい。日々のルーチンワークは物凄い速さで終わるまで習熟し、必ず起きうるイギュラーを待ち構えるくらいの余裕をもって働くようにしている。自分が去るとき職場が正しく困るように、やめる瞬間まで誠心誠意で働きたい。

 人口増までマクロにみると希少な魚介類が絶滅するのもまた折り込み済みで無理に保護する必要がない気がする。消える文化もあれば新たに生まれる文化があるのだから、自然淘汰としか思わない。日本で必要性の高いという何某職の担い手が少ないからなんとかしなければならないとのニュースをよく見かける。必要性の高い何某職が冷遇されているとすると、逆説的にその何某職は本当のところ日本で必要とされていないと思われているからこそ冷遇されており、無理に増やさずに人が減るのを眺めていれば良い。そして本当に何某職が消滅したときに生じる不利益は、冷遇してきた社会全体がある種の底つき体験として被るべきと思う。

 

ゲストハウス