ONE SUMMER IN MY HEAD

加点方式

 他人を加点方式で評価している。他人に、はじめのうちから期待していることはない。Aしかしてくれない、ではなくAもしてくれるんだと思っている。期待をしているから、失望することがある。期待を持たなければ、失望することはない。他人への期待が裏切られたとき、両価的な感情が生まれる。両価的な感情は危険だ。好きなのに憎いという気持ちが増幅して、ついに暴力装置と化すことすらあろう。

 他人を加点方式で評価するから、必然的に仲良くなるまで時間がかかる。なればこそ、薄っぺらい人間だな、と思っていた人も何度か接していると長所が見えてくるというものだ。自己イメージを加点というフィードバック機構で修正していく。

持ち物の交換可能性

 いわば物へ投資する、ということは、交換可能な所有物を持つことだと思う。たとえば、なかなか値崩れしないMacBookを買ったとして、気に入らなければなかなかの値段で売れる。

 「交換可能な所有物」には、全く別の意味もある。誰しも積み木で遊んだことがあると思う。積み木は、ばらばらなブロックから多様な構造物を作ることができるように、用途がさまざまに転用できる。たとえば大きめのペンケースに、ペンしか入れてはいけないという決まりはない、という見方の転換をすると、バッグ・イン・バッグとして、小物入れにでも使えるというものだ。