働く条件について

 そろそろ就職活動につき、考え出さなければならない。就職先に求める要素としては、手取り給与と福利厚生、やりがい、実質的勤務時間(しばしば理想勤務時間には嘘が書かれる)、立地などが複雑に絡み合ってくる。複雑というのは、何かを優先しようとしたら、何かがトレード・オフの関係になるということだ。一般に、やりがいとか給与が重視される世の中だが、自分は立地を優先したいと思っている。労働ではなく、生活に自己実現の手段を見出したいからだ。思えば大学もここに住みたいと思って選んだ。ひとつの信念である。労働に洗脳された、労働カルトの、バイアスがかかった意見は割引きまくって聴く、くらいでいい。のんびりした性格なので、ゆっくりやっていきたい。いまの価値観は移ろうかもしれない。昨日までの価値観を引きずる必要はない。価値観はいつでも何度でも編み直せる。

 面接では何を話すか。面接というのは、要するにたぬき未満の、馬鹿しあいであると認識している。御社が提示する労働条件は、往々にして嘘ばかりだ。理想勤務時間と実質勤務時間が乖離していることはざらである。面接者が神妙な顔つきで述べる志望動機も嘘ばかりだ。御社を志望するのは、給与と労働条件が自分に見合っていると思っているから以上でも以下でもないし、学生時代はなんとなく過ごした人間がマジョリティと思う。そんなことは、なんとなく学生時代を過ごした面接官たちが、自分のことのように分かるのではないか。しかし馬鹿しあっては、互いに何も本質的な情報が得られないと思う。もっと腹を割って話してはどうだろうか、お互い。薄ら笑いを浮かべながら(笑顔が大事)嘘ついてくる馬鹿を相手に、馬鹿みたいな嘘をつく、こんな虚無はあるだろうか。雑なものからは、雑なものしか生まれない。