SNS遍歴

 その昔に「随筆」というSNSサービスがあった。かれこれ自分が小中学生だったころの話だ。フォロー(当時は「着眼」と呼んでいた)していたみんなは今でも元気にしているだろうか。(今でも連絡を取っている人は数人に満たない。)今でいうはてなブログや、かのmixiの規模を縮小して内輪でやっていたものを想像してもらえれば合っていると思う。twitterよりはちょっと長い文章を、その日あったことを交えて投稿したり、他の人の記事にコメントを付けたりしていた。「随筆」にどうやってたどり着いたのかというと、ふとブラックホール(宇宙の)について調べていたときに「ザ掲示板」というBBSに出会ったのがきっかけだ。「ザ掲示板」は当時BBSとしては2chに次ぐ大きさだった。「ザ掲示板」に付属するサービスとして「随筆」があったのであった。「ザ掲示板」は「忍者」というほとんど個人でやっているようなブログ運営会社が開設していたのだがわけあって突然サービスを終了してしまった。

 そしてtwitterにたどり着いたときには中学生も中頃だった。散り散りになった随筆民もいくばくかはtwitterに流れ着いていた。2chでもROM専していたが運営会社が変わって人口が減少し掲示板としての質が落ちたのを機に見るのをやめた。今のtwitterアカウントは高校生になってから作ったものだ。もう10年近くtwitterをしていると高校生だったようなフォロワーが大学を出て働きだしているような場合がある。時間が経つのも早いわけだ。アクティブなユーザーだけフォローしていたいというポリシーがあるのでおおむね一年以上呟いていないフォロワーは整理してしまう。更新をやめてしまったり、はたまたブロックされたり、体感で3年経つと2/3近くのフォロワーが入れ替わっている気がする。自分は幸運(?)にも現役でもりもり呟いている。

 永遠に続くと思っていた「随筆」が終わったとき、フォロワーを整理しているとき、サービスというマクロ単位にせよ、個人というミクロ単位にせよ、世の中は本当に諸行無常なんだなと思った。万物は生まれた瞬間から終わりに向かって歩み始めていると言っていいのかもしれない。今はtwitterが永遠に続いていくような気がするけど、遠からずまた新しいサービスが生まれるんだろうなと思う。(twitterなんて懐かしいサービスがあったねと懐かしむような日が来るわけである。)

 振り返ってみるとSNSとともにあると言って過言ではない半生だ。人格形成にどれほどの寄与があったことだろう。私生活に変化があれども使っているサービスに変化があれども、こうして匿名で細々と自分について開陳しているという点については変わりない。匿名だからこそ語れることがあるというものであって、実名サービスにはさして興味がない。現実と変わらないくらいの承認も手にできる。自分語りはまだやめられそうにない。