空いた両手がふさがらない

カフェインで目を醒まし、アルコールで眠る

大阪旅行

 昨日は京都は嵐山を半日ほど観光し、阪急で梅田へ移動してホテルにチェックインした。本日も大阪を一日観光し、ホテルに滞在している。

 京都で2泊していたホテルは、朝食のバイキングが値段の割に豪華で美味しかった。それはさておき、昨日は朝から嵐山を訪れた。小雨が降っていたうえとても寒かった。阪急嵐山駅のコインロッカーで荷物を預けて、渡月橋を渡って嵐山へ向かった。天龍寺の本殿と庭園を眺めて写真をとった。そのまま有名な竹林の小径へ。朝早かったので、そんなに混んでいなくて趣深さを感じた。二尊寺ではお抹茶を飲んだ。二尊寺に訪れた後は、小さな喫茶店を訪れた。ここは野菜カレーが美味しく、コーヒーはフレンチプレスだった。マスターの奥さんと地元が一緒だった話で会話したり、親切にも地図で観光案内をしてくれて温かみを感じた。次に縁むずびで有名らしい、野宮神社を訪れた。お昼も過ぎて人通りも混んできたので、桂駅で乗り換えて阪急で梅田まで移動した。京都の総括としては、見所が多過ぎて2泊3日ではとても全貌を把握できないなという感じ。

 梅田ではお洒落めなホテルにチェックインして梅田ダンジョンで道に迷い、ロストコントロールとなった。大阪は京都とは違って、街が全体的に薄汚い感じがした。通天閣を観光して新世界を練り歩いた。どの串カツ屋さんも混んでいて途方にくれてしまっていたが、小さな串カツ屋さんに入った。気たてのいい女将さんのもと、串カツを堪能した。iPhoneで確認すると、ここ2日間だけで40kmほど歩いていたらしい。どおりで疲れてたわけである。ほうほうのていで純喫茶に入り、態勢を整えつつ、道頓堀を散策して例のグリコの看板の前で写真をとった。夜は宿で写真を整理した。

 今日は朝から大阪城を訪れた。大阪城はスケールが大き過ぎて圧倒された。特に石垣の石が大きすぎる。天守閣にも登った。中は博物館になっていて、あまりありがたみはなかった。梅田に戻って適当に昼食をとり、大阪創業のドメスティックブランドの洋服屋さんの直営店を訪ねた。ここではいろいろ試着して、グレーのワイドシルエットなズボンを購入した。店員さんに梅田スカイビルは値段の割に観光としてはがっかりするだろうと言われ、空中庭園に登るのは断念した。喫茶店でしばし休憩し、ホテルに戻ってゴロゴロした。夕方になって淀屋橋方面の官公庁街を訪れて写真をとった。揚げパンが有名な喫茶店も訪れたが、目当てのクラフトビール店が閉まっていた。難波からまた、梅田へ戻ってきた。梅田では本場大阪のトロトロのたこ焼きを美味しく食べた。ホテルで一息ついてホテル近くのショットバーで少しお酒を飲み、帰ってきていまこの記事を書いている。バーのマスターには一人旅で寂しくないか聞かれたが、寂しいに決まっているのだが。

 明日は博多で途中下車して、本場博多の豚骨ラーメンを食べ実家まで帰ろうと思う。

 

 

 

京都旅行

 実家に新幹線で向かいつつ、途中下車しながら旅行している。昨日と今日は二泊三日で京都に滞在している。

 昨日は昼過ぎまでoffline-meetingしていた。東京駅で煮干し系のラーメンを食べて、新幹線に乗り込んだ。新幹線で2時間半くらいで京都に着いた。

 実は京都を含む関西を旅行するのは初めて。京都駅から3駅のところのホテルにチェックインした。後から振り返ると。もっと京都駅近くのホテルを取れば良かったかもしれない。チェックインしてすぐに急遽、連絡をくれた方とoffline-meetingする予定がたった。

 ホテルを出て河原町方面をしばし散策した。京都は本当に道路と地下鉄が碁盤の目になっていて驚く。カメラを片手に目新しい街を歩いた。しばらくしてフォロワーと合流し、クラフトビール屋さんへ向かった。飲み比べセットの中で、珈琲味のスタウトが美味しかった。天下一品へ向かってラーメンを食べた。屋台の味ラーメンは濃厚な鶏白湯であった。最後におすすめのバーに連れて行っていただいた。ロッキングチェアに座って、お話ししながらウイスキーやらカクテルを飲み、最高の夜になっていた。

 今朝は7時過ぎに起床した。まずは八坂神社に向かった。早朝だけあって人がほとんどいなかった。次にどこからどの路線に乗ればいいのか分からないバスは諦めて、徒歩で清水寺へ向かった。趣深くも細い参道を車がどんどん走ってくるのでやや怖い。清水寺は大きい。胎内めぐりはパスしたが、清水の舞台にはしっかり立ってきた。

 清水寺から五条まで歩き、電車で出町柳へ向かった。ここでは鴨川デルタを眺めながら、下鴨神社を訪れた。下鴨神社への道中はちょうど雨足がかなり強まってきてしまって、かなり寒かった。疲れもあったので、予定していた京都大学へは行かないことにして、コーヒースタンドでコーヒーを飲んだり、あまりお腹が空いていなかったので昼食がてらに餡蜜と食べたりした。ホテルへ戻ろうかと思ったが、とりあえず河原町へ戻り、河原町を再び散策した。洋服屋さんをのぞいたり、また良さげな喫茶店によるなどした。

 元気を取り戻したので、京都駅へ向かった。京都駅の写真をとりつつ京都タワーへ登った。タワーは京都中が一望できてよかった。東本願寺へ向かったが、もう17時になろうかという時間だったので門が閉ざされていた。帰りながら、ヨドバシカメラで少し買い物をした。烏丸の居酒屋でおばんざいを食べてホテルへ戻った。

 明日は昼過ぎまで京都を観光して大阪へ向かう予定。

熱海旅行

 一泊二日で熱海へ旅行した。熱海へ行くのはちょうど5年ぶりだろうか。朝は8時半に家を出て、昼ごろに熱海へ到着した。昼食に海鮮丼を食べた。海鮮は10種類くらい載っていて豪勢だった。山葵を醤油に溶かしすぎて、食べるのが辛かった。食後に海を見てまわった。海はそんなに綺麗という水質ではないわけだが、波打ち際にいるだけで、なんだか心が洗われる気がした。夕暮れどきはサンセットが見えて綺麗かろう。背景にはホテルの群れが見えた。熱海はレトロな建物群に惹かれる。

 熱海銀座なる商店街を巡った。平日だからか人通りも少なく、やや寂れているかなと感じるほど。時間もおやつ時だったので、評判の純喫茶に入った。店内はガラガラで、年季が入っていた。ここはコーヒーはもちろん、なんとなしに注文したオールドファッションなプリンのパフェが美味しかった。舌触りのざらついており、濃厚な甘みのカラメルがかかって生クリームが添えられていた。

 程よい時間となったので、宿にチェックインした。素泊まりにしてはやや高めの宿なだけあって、部屋はもったいないくらいに広かった。おもてなしも良い。宿に荷物を置いて、旅館にありがちな例の間でiPhoneを見ながらぼうっとする。旅先でぼうっとすることほど楽しいことはない。夕食は近くのハンバーガー屋さんでマグロのハンバーガーを食べた。夜は熱海を一望できる屋上の露天風呂に入った。風呂から上がってコンビニで雑に買ってきたビールを飲む。間もなく眠気に誘われて寝てしまった。翌日も露天の温泉に入った。前の晩には暗くてはっきり見えなかった、広すぎる海と街並みを一望できる風呂に大満足した。

 身支度を済ませてチェックアウトした。まっすぐ横浜を目指す。横浜では三渓園という、渋すぎる庭園を巡った。昼になったので中華街へ移動し、適宜食べ歩いた。元町を散策しながら、喫茶店に入りコーヒーとチーズケーキを食べたり。程なく横浜を去り、帰路へついた。家に帰ってからスーパーで買ってきたお好み焼きを食べたら、そのまま朝まで寝てしまっていた。

 

これで最後

 週末に医師国家試験を受験してきた。マークばかりの試験を2日かけて400問解く。これで、6年に及ぶ大学生活に区切りがついた。もう卒業も確定している。

 試験1日目の前日にビジネスホテル入りした。早めに着いたので知人と部屋で軽くテキストを見返しながら時間を潰した。食事を済ませて夜は、景気付けにと思って買ってきたビールを飲んで寝た。浅い睡眠のまま朝を迎えた。朝は寒い。一駅ぶんを歩いて会場入りする。不思議にも緊張感はなかった。試験は開始前の説明が冗長すぎて集中力を削がれた。試験が始まって欲しくて仕方なかった。実際問題を解いても例年通りの難易度であって、淡々と解けて時間も余り過ぎるくらい余った。休み時間に知人と合流して、軽く答え合わせした。自分の答案は大きく外れていないと分かると自信もついた。朝から晩まで試験を受けて疲れてしまったが、ルーティンどおり1日目の夜も軽く使ってたテキストの復習をして、ビールを飲んで寝た。2日目の出来はかなり良かった。最後の科目までつつがなくこなして試験が終了した。夜は飲み会に参加して、ヘトヘトになりながら日付を跨いで帰宅。今日になって自己採点を行ってみても、余裕の点数だった。

 4月に働くまで何をして過ごそう。お金もなければ誘われることもなかったので、ひとつ旅行するくらいしか計画がない。明日にかけて、休みの計画・休みにやりたいことリストを作りたい。といってもこれといって我慢をしてたわけではない受験だったので、これといってやりたいことがあるわけではないが。

本を見繕う

 積読を読んで片付けていた。奥付の印刷日をみると8年前の本までも積んであったようだった。買ったはいいものの、当時はいまいち読む気が起きなかった本たち。いま読むと充分に面白い本たちで、当時の感性にも狂いはなかったことがわかる。

 積読が溜まったときは、読みもしないのにこんなにたくさん買ってと自己嫌悪することもあった。時を超えてあのとき買っておいてよかったなと思うときが来るみたいだった。読みごろまで、本(と読み手)を熟成したとも言える。財布とは相談しつつ、積むことにはそんなに悲観的にならなくていいのかもしれない。

 昨日は本を買うのに2時間ほど本屋をうろうろしてしまった。目星をつけていた本を在庫検索機で探し、在庫の存在を確認して目的の書架に向かうも本は見当たらなかった。こういうときは平積みの台にあったりするはずなのだが、平台にもなかった。在庫有り表示の本は、どこへ消えてしまったのだろう。

 やむなく次点で読みたかった本を探した。ハードカバーなのでやや値段がするようだ。ハードカバーの本は装丁が好きだが、まあ大きくて持ち運びが不便だ。かさばりもする。いっそ電子書籍で買ってしまうのもありなのかもしれない。電子書籍は易し。味気なくも在庫がないことがない。結局、並んでいる文庫本を適当に見繕うことにした。感性と作家を信じて、裏のあらすじを流し読みして手に取った。おもむろに目的外の本を手に取ると新たな出会いがあることもある。

何になるのだろう?

『いまが最高、という一瞬がある。長い目で見れば何度も訪れるピークのひとつ、というのではなく、本当にそれきりの一瞬というものが。僕たちはそれに憧れ、それをせめて一目なりと見たいと思う。なんとなれば僕たちには、それを自ら招き寄せることはできないから。』

春季限定いちごタルト事件 米澤穂信

 

 何処へ行くのだろう?と思うことがある。いつも髪を切ってもらいながら。年配の美容師を見たことがない。美容師は歳を取ると何に成るのだろう。全員が管理職になるわけではあるまい。自分という人間も何に成るのだろうと思う。歯車として摩耗して過ごす。何も考えずに気づいたら人生が終わっている、そういう人間の方が多い。